改訂新版 8ピンPICマイコンの使い方がよくわかる本 (基礎入門)の本をやる件。長いので、8ピンPIC本と書くことにする。まずは最初から読んだ。そして、76ページ「3-2 LEDボードのハードウェア製作」からが、実際に手を動かす記事だ。
で、この本では3.3から4.5V位の電圧を単3電池3本で作るようになっているが、ここでちょっと応用問題。実は、この8ピンPIC本では、後のほうで液晶表示器SB1602Bを使うことになっているのだが、これはストロベリーリナックスで買う必要がある。で、ストロベリーリナックスを見ていたら、TPS61201 超低電圧DC-DCコンバータモジュール(3.3V出力専用)を発見。せっかくなので、LCDと一緒にこれを買った。これを使えば、乾電池1個で3.3V電源が完成する!
早速やった作業がこれ。
このように配線して、そしてすぐに動作チェック。手が3本無いので、足で押さえて写真を撮る・・・
リード線を超テキトーに手足で押さえているから接触抵抗がすごそうなので、このように3.14V出ていれば成功なんではないでしょうか?(^^♪
ここからようやく、8ピンPIC本の製作記事に入れる。はい、配線完了。
あとは単3乾電池を入れて、USBをPCにつなげばハードウェアは完了なはず。
次はソフトウェア。81ページから、本の通り入れていくと・・・コンパイルは通った。しかし、書き込みは失敗。ピン配置とその失敗のメッセージはこれ。
なんだろうこれ?こちらのサイト様を見て、少しやってみる。こことか。。。
まず、PICチップの足に直にテスターを当てて電圧チェック。これはさっきのとおり3.1V位出ている。PICのデータシートを見ても、3.1Vでもちゃんと動くはず。
次に、この8ピンPIC本の79ページにも書いてあるが、タクトスイッチの足は微妙に曲がっているので、そのままブレッドボードに刺しても接触しない可能性があるので、一旦全部抜いて、ラジペンで足を全部真っすぐに直して差し込みなおす。で、やってみてもエラーは変わらず。
あ、こちらのサイト様。もしやと思い、SNAPがブレッドボードの6ピンのピンヘッダに接続している場所を、手でゴリゴリいじってちゃんとSNAPが垂直に立つようにしてもう一回やってみると・・・書き込み成功した!(^^)/ いや~、微妙なものですね。
しかし・・・書き込みは成功したものの、LEDは全く点灯せず。S1を押しながら、3色LEDの足を順番に測定してみると・・・ちゃんとスイッチを押すごとに、LEDの別の足にパルス電圧が出ている。こういうのはデジタルマルチメータではなく、アナログテスターで見ると、針がピクピク動くので一発でわかりますね!やはりテスターはアナログが一番!!!!!
なので、単にLED周りの電気的接続だけの問題な感じ。チェックすると・・・
なんと、単純に、3色LEDがアノードコモンだった・・・という(^^)/
原因は、自分の、普段からの部品管理が悪いだけだった。あと、こういうアノードコモン・カソードコモンを簡単にチェックできる治具を作っておくと何かと便利かも。今後の課題。
原因がわかったので対策。まずは、ハードの、ブレッドボード上のLEDのコモン端子をVDDに接続。次にソフトのこの部分、SetLowとSetHighを全部逆にする。
その結果、一発で成功!LEDがまぶしすぎて健康に悪いので、ティッシュペーパーを介してみないとダメ。動画撮影してみた。
※2024.8.3 追記
上記の、LED試験装置。アノードコモン・カソードコモンを簡単にチェックできる治具 というのも兼ねて・・・調べてみるとすでにこの世にあるみたい。サンハヤトさんのLEDチェッカーと、あとはアマゾンに出てる中国製のやつ。一応両方買ったのだが・・・その中国製のがいろいろあって。
まず、4個買ったうちの2個が全く動かない。ばらしてみるとこんな。
でも発想と設計は良くできてますよね。LEDに過電流を流さないように2mAから対応してるし、電源が9Vなので、余裕でいろんなLED測れるし。基板面を調べてみるとこれ。
このように、不良1個目は左下のパターン不良、2個目は左下と右上の2か所のパターン不良が原因であった。一見半田不良に見えたけど、やってみるとパターン不良だったので余った抵抗かなんかの線で補修。直った様子がこれ。
スイッチを押したときだけ、手元のLEDと、DUTのLEDが点灯する。勿論逆接続ならDUTのは点灯しないので極性判別もできるわけで・・・
ケースが電池を入れるとギチギチでダメなのと、こういうパターン不良を検査もしないで平気で製品で出すあたりが「中国」そのものなのだが、こういう製品を実現する気概とセンスはすばらしいものがあるな。
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